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制御技術:ローンチコントロールシステム

F-1の話題が、連続いたします。
大昔の思い出話をひとつ公開いたします。

日産モータースポーツの本拠地、追浜総合研究所時代の同僚、徳永直紀君が中心となって
「技術開発&完成」させた電子制御トラクションコントロールシステムのお話。

徳永直紀

1990年代初頭にグループAツーリングカーレースの終焉を迎えることが決定されており、
それに代わるレースとして英国ツーリングカーレース(BTCC)を範とするJTCCに、
移行することになっていた。

JTCC:2000ccNA、4ドアセダン、車両重量制限有、
     2輪駆動車、量産車のエンジンを改造&チューニング。
上記車両規定ですので、ほぼイコールコンディション。

当方の担当:JTCC:P10プリメーラ車両開発担当
        BTCC:P11プリメーラ車両公認担当

そこで、他車より「少しでも有利に戦える方策」として、「ロケットスタートを可能にするシステム開発」に着手。
社内用語で、RSCS(ラピッドスタートコントロールシステム)と称していたと記憶しています。

開発も終盤にかかった頃、JTCC規則で「電子制御技術装置」
の付加は禁止となり、この先端技術はお蔵入りとなった。

時は日産、経営が苦しい時代、とうとうルノーの支配を受けることになった。
それに伴い追浜ワークスでは、当時のルノーF-1活動に活用できる
「日産モータースポーツ保有技術」の棚卸が行われ、
徳永君開発のこの技術にスポットライトがあたった訳。

徳永君、ルノーF-1開発&参戦部門である「ルノー・スポール」に出向。
ライバル他車より100ps劣るルノーF-1が、スタートで他車をごぼう抜き。
F-1界ではこの話題が有名になり、開発したのは日本人らしい?、と。
フェラーリから引き抜き工作まで受けた徳永君。

出向期間を終え日産・追浜に復職したが、1年ぐらいして再度ルノー・スポールへ出向。
2回目の出向期間中に、日産・追浜ワークスは解体され、
徳永君は、そのままルノースポールに転籍となった。

「制御のスペシャリスト」として、F-1界で活躍している唯一の日本人エンジニアだと思います。

【画像説明】
  2016年6月発行、「Motor Fan」、復活第1号、三栄書房。
  P140~P143で、徳永君の現在の活躍が掲載されています。



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